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2018年12月15日 (土)

コウノトリの里

  Photo 私は家内と共に、毎日散歩をしている。

 大谷川という小さな川の土手道を南に、そこから西に下りていって、レンコン畑の農道、そして一般の真っ直ぐな通行道路に出て家に帰るという徒歩30分弱の道である。

 春から夏、秋にかけては、早朝に出かけているが、11月からは、早朝はまだ夜が明けていないのと、寒いので午後の二人が行ける時間に行く事にしている。

 家内と一緒に散歩しだして3年目になっている。

 自然の中を散歩するので、季節毎に色々な自然の変化を堪能することが出来る。

 早朝の時には、ほぼ地平線から昇って来る大きな太陽、また、朝焼けの美しさは、言葉では表しにくい程である。

 夏の盛りには、レンコンの花がとても美しく咲いてくれる。

 また、大谷川には、亀の甲羅干しの姿や、海から遡上してきたボラのジャンプなどを見ることが出来る。

 レンコン畑の溝には、ザリガニがいて、時々道路に出て来ているものもる。

 また、季節毎に違った野鳥の鳴き声が聞こえてくる。時たま、カワセミの美しい姿を見かけることもある。

 3年前から、コウノトリのつがいが鳴門市に住みつき、私達の所から西に直線で4㌔程度の所の電柱の上に巣を作っている。

 最初の年は、卵を産んだが、ふ化しなかった、しかし、その後、2年間に亘って雛をかえしている。

 以前にも、このコラムで取り上げた事があるが、最初の頃はそんなに頻繁に近くに来る状態ではなかった。

 それで近くに飛来して来たら、みんなが集まってきて、写真を撮ったり、動きを観察したりしていた。

 ところが最近では、散歩していると、ほとんど毎日コウノトリを見かける状態となっているため、人が集まってくる様子はなくなって来た。

 でも、鳴門市のどこに行ってもコウノトリが見られるかというとそうでもない。

 私達が歩く散歩道から見かける範囲には、ほとんど毎日のように見かけるが、そこから南にある広いレンコン畑に飛来してきている姿は一度も見たことがない。

 コウノトリは、どうも行きつけの場所を決めているようであって、私達の地域以外の他、何ヶ所かによく行っている様である。

 そして、大体2羽ないし5羽ほどが来て、エサをあさっている状態である。

 新聞の記事によると、今年一番多い時には、24羽のコウノトリが鳴門を中心とする徳島に来ていたようである。

 それらは兵庫県の豊岡の方からの鳥である。鳴門に住みついているのは、つがいの親鳥と鳴門で生まれた子供達で、せいぜい数羽である。

 従ってそれ以上の場合は、他県から飛来して来たものである。

 先日、足を痛めたコウノトリを捕獲して徳島の動物園に保護してもらっていたが、その鳥も豊岡からの鳥であった。

 これだけ頻繁にコウノトリが来てくれているので「コウノトリの里」と言っても言い過ぎではないように思っている

 神様が創造された、自然を眺めながら散歩出来ると言うことは、何と幸いな事かと思っている。

 「天は神の栄光を語り告げ、大空は御手のわざを告げ知らせる」 (詩篇19:1)

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